Read Article

魔法使いたちの戦いと謎が渦巻くハードコアファンタジー『ドロヘドロ』



自分は基本的には日常漫画が好きなんですが、バトル漫画も滾る展開が多くて好きです。
たまにはそういう気分になるときもあります。能力バトルなんかだと工夫を凝らして戦っていたりするとその手があったか!と感心したりします。

今回紹介する『ドロヘドロ』では、基本的にぶっ放すばかりの魔法がメインですが、ストーリーも面白く、すでにクライマックスに近づいています。共に終わる終わるといってなかなか終わらない最終巻を心待ちにしましょう。

ドロヘドロ 1 BIC COMICS IKKI

作品名ドロヘドロ
作者林田球
掲載誌IKKI COMICS

あらすじ


自分を醜い姿に変えた、憎むべき「魔法使い」を頭からバックリ!! 口の中にもう一人の人間を住まわせた謎の異形の男・カイマン。魔法使いたちに姿を変えられた時に記憶を失い、いまはただ連中を狩る日々を過ごしている。「口の中の男」が犯人を言い当て、元の姿に還れるその日まで・・・


感想・ストーリー


初めに言っておきますが結構ハードな暴力シーンがあるので苦手な方はやめておいた方がいいかもしれません。
といっても腹パンして苦しむ姿とかじゃなくサクッとナイフで切られたりして殺したり殺されたりするくらいですが。
ドロヘドロは昔古本屋で立ち読みをしてハマってしまいました。

その世界観やキャラクターたちの魅力、ストーリーのワクワク感とギャグの緩急。
魔法使いは使う魔法がキャラ立ちする要因となりますが、ただの人間たちも個性的で魅力にあふれています。
敵味方関係なくいいキャラクターが多いので、この誰もが常に死と隣り合わせのような世界にいるのが心苦しいです(笑)

ストーリーに関しては何巻まで読み進んでもまだ謎が残ってる・・・ということの連続ですが、だんだん何がわかっていないのかわからなくなってきます。
カイマンは元の姿に戻り記憶を取り戻せるのか、口の中の男はだれなのか、十字目とは・・・?つぎつぎ現れる謎を知りたいと思ううちにあっという間に読み進んでしまいますね。
とはいえ既刊22巻、1日もあれば読破できちゃいます。新刊が出るまでかなり時間がかかるので自分は最新刊が出るたびに最初から読み直しています(笑)

ドロヘドロでの魔法


ドロヘドロの世界では魔法は多くの種類がありますが、すべてが「生まれ持った才能」です。なので特殊な状態を除いては与えられた1種類の魔法と一生付き合っていかなくてはなりません。

そのため、魔法使いのパートナー選びはより優れた魔法を使える人を選ぶのが常識のようです。
また、基本的にこの世界の魔法は融通が利かないというか、指や口から「ケムリ」をぶっ放して効果を発動するだけなので弱い能力だとあっさりやられてしまいます。
殺したり殺されたりが当たり前な世界なので戦うか、身を守るか以外の能力に生まれてしまったら生活できなさそうですね・・・

魔法を使えない人々の住む世界「ホール」


ドロヘドロは「魔法使い」の住む世界と、魔法を使えない「人間」が住む「ホール」と呼ばれる世界があります。
魔法使いは魔法の練習をするといって、ケムリでホールへとつながるドアを作り、人間を練習台にしています。

ホールでは魔法使いが出したケムリが空にたまり、ケムリのカスが入った雨が降り、魔法使いの体に悪影響をもたらす効果があります。
練習台にされた人間はカイマンのように体が変質していたり魔法使いを憎んでいる人が少なくありません。
主人公であるニカイドウやカイマンが1話で住んでいる世界です。

魅力にあふれた敵キャラクターたち


煙ファミリー


主人公のカイマンやニカイドウなどのホールに住む人々以外の集団も魅力的です。

まず「煙」が率いる魔法使いの世界での巨大な組織に属する人々。なんでもキノコにできる煙を吐く煙。魔法使いと人間のハーフでなんでもバラせる心。致命傷でも復活できる回復魔法の能井など、魔法を使うことに長けた人々のいる集団です。
煙ファミリーは殺しからラーメン屋、空を飛べるホウキの販売など様々な事業を手掛けるグループです。
あるとき知った、時間を操る魔法の存在を探ってカイマンたちと対立します。

十字目の組織


十字目の構成員はほとんど魔法を使えない人々で、魔法使いの世界で虐げられている社会的地位の低い人たちで、彼らはみな目に十字の入れ墨を彫っています。
摂取することでケムリの出る量をブーストできる「黒い粉」を販売、生成している組織でもあります。
黒い粉にはデメリットもあり、魔法が暴発したり予期せぬ効果をもたらしたりするため、煙ファミリーから目をつけられています。
十字目の幹部は唾液が毒の成分を含む毒蛾や魔法使いのケムリを出す器官を狙いナイフをさばく豚(とん)やカイマンも反応できないほどの巧みな刀使いの鉄条などがいます。
彼らはボスがナイフを使って戦っていたことへのリスペクトからナイフで戦う技術が優れており、同時に魔法使いはどうやって魔法を使うのかを熟知しており、その対策に秀でています。

悪魔


悪魔と呼ばれる魔法使いの上位互換のような存在がおり、オリジナルの悪魔「チダルマ」が課した厳しい訓練やテストをこなすことで優秀な魔法使いが悪魔にステップアップすることができます。
ステップアップして悪魔になった魔法使いは、悪魔の体の中にコアとして人間の頃の体が入っています。
また、悪魔になるとあらゆる知識を手に入れたり、意味のないいたずらをしたりするなど奔放な性格になったりします。
悪魔たちは特に誰とも敵対はしていませんが、あらゆる意味で自由で強大で、ストーリーにも大きくかかわってきます。

まとめ


ドロヘドロ・・・漫画がちょっと高いんですよね、サイズが大きいから仕方ありませんが。
あとは電子書籍で売っていないのがネックですね、あのkindleにすら無い!
おすすめしたいけど内容というか絵が少しハードなのでなかなかリアルではおすすめしづらい・・・でも読んでほしい・・・それが・・・・・・ドロヘドロ!!

ドロヘドロ 1 BIC COMICS IKKI
林田 球
小学館
売り上げランキング: 21,470

Return Top