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これは・・・蟲の仕業ですね。ヒトと蟲とを繋ぐ存在『蟲師』



ちいさいころから昆虫とか小動物なんかと触れ合っていると自然に対して親しみがわきますよね。
クリエイティブなことをするにあたってそういうことの記憶って結構大事なんじゃないかなってふと思うときがありました。
大人になったら虫に触れなくなっちゃったりもしますけどね(笑)
今日は何回も繰り返して読んでいる『蟲師』を紹介したいと思います。

蟲師(1) (アフタヌーンコミックス)

作品名蟲師
作者漆原友紀
掲載誌月刊アフタヌーン

蟲とは


およそ遠しとされしもの
下等で奇怪見慣れた動植物とはまるで違うと思しきもの達
それら異形の一群を、人は古くから畏れを含み
いつしか総じて「蟲」と呼んだ。(『蟲師』1巻より)


蟲とはこの世界に確かに存在している生命の根源に近いもの、目には見えないこともあるが時に生き物に、植物に、石や鉄にも影響を及ぼす不思議なものたち。
人々は知らずのうちに蟲が引き起こす現象に時に助けられ時に害を与えられる、いわば自然そのもののような感じです。
蟲の種類も様々で、生き物ですらない場合や知能を得て話す個体もいるなど数多の蟲が存在しています。

蟲師


主人公であるギンコ蟲師です。蟲師は旅をしつつ方々の村などに訪れ困っていることや変わったことがないかなどを聞いて回り、蟲の仕業であると判断した時に問題を解決する職業です。薬師のように薬を処方したりする様子もあるので半ば便利屋さんに似たようなところもあります。
蟲師はただ蟲を人から遠ざけ払うのではなく、人と蟲がお互いの丁度いい距離感をとるように調整する仕事なのだと思います。

蟲師の舞台はまだ人口がそれほど多くなく、村単位での生活を主とした江戸時代くらいの年代で、文明のレベルもそのくらいです。
村人の服装はみな着物で、シャツやブーツを身に着けているのはギンコくらいのものなので、この世界ではさぞ目立つことでしょう(笑)

感想


話の流れは、ギンコが旅の途中で見つけた蟲を調べたり、蟲で困っている人を助けたりする1話1話で完結するブラックジャック的な感じです。
ギンコも優秀な蟲師ではあるのですが、時に蟲の及ぼす影響が大きすぎたりどうにもならなかったりするなど必ず解決できるわけではないところがまた『蟲師』のいいところだと思います。
また、毎回変わる登場人物にもそれぞれストーリーがあり、蟲とかかわることになった経緯や複雑な関係などがさらにこの作品の良さを引き出していると思います。
必ず救われる結果が待っているわけではなく、蟲を利用として破滅したりすっきりしない終わりも結構あるのでモヤッとする人もいるかもしれません。
でもこのなんとも言えないような感情を引き起こしてくれるのが『蟲師』という漫画でなかなか他にはないのではないかと思います。

アニメもおすすめ


『蟲師』のアニメはOPの癒し系アコースティックから始まり、しんみりしたEDのBGMまで蟲師の世界観を忠実に再現した、よくできたアニメです。
アニメは良く動くというより原作の淡い水彩のような雰囲気が出ているのが特徴でしょうか。
情緒的というか郷愁的というか、1話見た後の読書を終えたようなカタルシスがとても良い雰囲気でかなり完成度が高いです。
たいていアニメ化というとまあまあかなというような感想で終わってしまいますが、ギンコ役の声優さんの素朴な棒読み感のある声(褒めてます)もなんだかマッチしていて素晴らしいです。

まとめ


蟲師は大好きな作品で単行本も全部買いましたね。またいつか連載再開されないかなと心の隅で思っています。
オダギリジョー主演で映画化もしたのですが実は見たことがないです。だってギンコの顔とオダギリジョーの顔見比べてこのキャスティングする?って感じじゃないですか?もっとカピバラみたいな顔してなきゃ・・・まあ食わず嫌いみたいなものなので見たら面白いかもしれませんね、話は緑の盃とかなのでしょうか。

緑の盃は第1巻の1話に収録されていますが、このころのギンコはなんだか書きなれていないのか幼い感じがしてこれはこれでいいですね。ギンコは幼いころからとある理由から蟲師にならざるを得なかったので、なって間もないころと思うとまた。
全10巻と集めやすい量ですし試し読みなどされて蟲師の雰囲気をぜひ味わってほしいです。

蟲師(1) (アフタヌーンコミックス)
講談社 (2012-09-28)
売り上げランキング: 10,166

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