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隙だらけの愚かな人類のつま先を落とす妖怪!『つまさきおとしと私』



WEB漫画も終わってしまうと残念だと思う気持ちと(打ち切りにならなかったものは)ちゃんと追われてよかったなという気持ちになります。
なかなか終わってしまった漫画が注目されることってあまりないと思うので、埋もれてしまってもったいないという気持ちが大きいですね。
今回は「ねとらぼ」で連載されていた『つまさきおとしと私』を紹介したいと思います。

つまさきおとしと私(1) (ITANコミックス)

作品名つまさきおとしと私
作者ツナミノユウ
掲載誌モーニング KC

あらすじ


靴の余ったつまさきを切り落とす妖怪“つまさきおとし”。人間観察を趣味とし、気ままなシティライフを満喫していた。しかしあるとき、常人には見えないはずのつまさきおとしを見ることができる少女・咲と出会う。つまさきおとしに興味津々の咲。その日から、なにかと非常識な少女につきまとわれる受難の日々が始まった…!


感想


日常の些細な事象を何でもネタにできるというのは瞬発力高くてすごいと素直に思います。
このブログを書くにあたってまた読み直してみましたが、さきちゃんのクレイジー感がいきなりすごいですね・・・
「つまさきおとし」をとしくんと呼んじゃうところもですが、他の人には見えない妖怪相手にストーカーして人前でも会話してるんですものね。
ただつま先を切り落とすだけの妖怪だったのに、あたかも日常の中にあふれるちょっとしたことを理由につま先を斬る妖怪に仕立て上げてしまうまでのスピードが尋常じゃない・・・(笑)

全2巻で読みやすいのもおすすめポイントですね。
もっと続いてくれても良かったのですが、このまま続いていくととしくんがどうにかなってしまいそうだったので、却ってこのくらいがよかったのでしょうか(笑)

だんだん人間じゃなくなってくるさきちゃん


作中でとしくんにも言われているのですが、「エスプレッソを注文して小さいカップで出て来た時に店員に間違って注文したんじゃないかと思われてそう」とか「700円くじを開催しているコンビニで狙ったわけでもなく700円を超えた上にあたった景品がなかなか見つからず会計街の客が行列になっていたたまれない気持ちになる」とか心配している割に、普通の人に見えないとしくんと平気で街中で会話している精神力は持っているという・・・

さらにとしくんの髪(?)を食べたり吸引したり挙句のはてに学校で「妖怪・しゃがみ女」としてうわさされてしまうという狂気具合。
ちなみにしゃがみ女はとしくんとおなじく、しゃがみ女が近くに来てブツブツつぶやいたかと思うととつま先を斬られているという妖怪です。怖いですね・・・!

つまさきこれくしょん


各話でつま先を斬られた人たちのプロフィールとつま先の素材や靴のサイズなどが載っています。
こうやってちょっとした設定が載っていると思うと、キャラクターが生き生きとしている感があってまた面白いですよね。
なんとなくキャラクターの人相とエピソードの親和性があると感じる一方で、よくそんな設定思いついたなというものも混じっていて必読です。
ところでとしくんは集めたつま先はどうしているんでしょうか。さきちゃんのつま先ばっかり集まってそうですが・・・

まとめ


まさかしゃがみ女が伏線になってるなんて思わなかったですね。
1巻の終わりに2巻が出るかわかりません!買ってね!みたいなことが書いてあって、たしかに巻数表示もないんですよね。
2巻が出てよかった・・・

正直この漫画は読んでもらった方がテンポの良さや展開の速さがわかっていいと思うんですよね。
ねとらぼでは多少削られていますが、何話か読むことができるのでぜひ読んでみてほしいです。
同作者の『ふたりモノローグ』という漫画はドラマ化などもされており、その折にこの『つまさきおとしと私』も読んでもらえたらいいなと思っています。
ノリが近いのでどちらかが気に入ったらどっちも好みなんじゃないかなと思います。

つまさきおとしと私(1) (ITANコミックス)
講談社 (2015-07-23)
売り上げランキング: 18,650

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